家族で過ごす「レイバーデ―(労働者の日)」

 

「強さと団結精神」で勝ち取った労働者の記念日

アメリカでは、毎年9月の第1月曜日(今年は9月5日)は、レイバーデー(Labor Day)という祝日です。レイバーデーは、その名の通り、労働者のための祝日です。南北戦争後、労働者たちが厳しい労働条件を強いられ苦しんでいた1878年。ニューヨークの大工だったピーター・マクガイアが、労働組合の労働者たちを指揮し、労働条件の改善を求めてストライキを敢行。ついに、1日8時間労働などの権利を勝ち取ったのだそう。これを記念し、マクガイアと労働者たちが、アメリカの労働者を讚えるために、1882年9月5日、最初の レイバーデー・パレードを組織したことがこの祝日の始まりとされています。ちなみに、ニューヨークのレイバーデー・カーニバルといえば、ブルックリンのクラウンハイツで行われる「ウエスト・インディアン・カーニバル」。トリニダード・トバゴ、ハイチ、ジャマイカをルーツに持つ人々が、カラフルなコスチュームで行進する情熱的でセクシーなパレードは、毎年、リオのカーニバル顔負けの盛り上がりを見せます。

 

 

 

夏の終わりを惜しみ、秋の始まりに備える三連休

また、教育年度が9月に始まるアメリカ。新学期目前の最後の週末と重なるレイバーデーは、学生にとって「夏の終わり」を意味する日でもあります。休暇を家族で過ごしたり、パレードを楽しんだりして、思い思いに夏の終わりを満喫します。とくに、各地で開催されるレイバーデー・セールは必見。ブランドの洋服から生活必需品まで、大幅に値引きされるため9月から新生活をスタートする学生たちにも大人気。

 

 

 

 

どこのショッピングセンターも、地元の買い物客やセール目当ての観光客で溢れかえっています。この時期なら、掘り出し物が見つかるかもしれませんね